「Hugo™ RAS System」を使用したロボット支援下手術
Hugo™ RAS Systemは、メドトロニック社により開発された手術支援ロボットです。ロボット支援下手術は、開腹手術に比して、傷が小さく痛みが軽度で、手術後の回復が早い、手術中の出血量が少ないなどの利点があります。Hugo™ RAS Systemでは、独立した4本のアームを使用するため、従来の手術支援ロボットとは異なりアームの位置調節が可能で、症例や患者さまに応じて柔軟な配置が可能となります。また術者の操作画面を複数のスタッフが同時に確認できるオープンコンソールとなっており、コミュニケーションも容易にとることが可能です。
Hugo™ RAS Systemを用いた泌尿器疾患に対するロボット支援下手術
当科では前立腺がんに対し、Hugo™ RAS Systemを用いたロボット支援前立腺全摘除術を2023年9月から、腎臓がんに対するロボット支援腎摘除術を2023年12月から、腎盂尿管がんに対するロボット支援腎尿管全摘除術を2024年3月から開始し、これまでに大きな合併症なく良好な手術成績を収めています。今後はさらに「Hugo™ RAS System」を使用したロボット支援下手術の適応を拡大し、患者さまへの安全かつ有意義な手術のご提供を心がけています。